職人がいない?職人不足の問題点と、建築業界の未来について。
職人不足の背景。それは「なり手がいない」こと。
職人不足の背景にはずばり、「職人のなり手がいないこと」があります。
原因をもう少し詳しく見ていきましょう。
職人不足の背景① 3K「きつい」「汚い」「危険」
建設業や土木業などの「職人」やゴミ処理などの肉体労働は、「きつい」「汚い」「危険」をまとめた3Kのイメージがあるという方も多いのではないでしょうか。
このような3Kが揃っている職業は労働条件が厳しいとされ、敬遠する若い労働者が多くいるのが現実です。
ただしこのような職種はどれも、人々の暮らしを支えるためのインフラを担う大切な仕事です。
このまま人手不足が進んでしまうと日常生活に支障をきたしてしまいます。
職人不足の背景② 進む高齢化
建築業界の人材不足の大きな原因として、建築業界全体で少子高齢化が進んでいることが挙げられます。
職人・技術者が行う作業は体力を使う仕事や屋外での労働がほとんどのため、若手の体力やエネルギーが必要とされます。
しかし「3K」や「低賃金」といった理由から若い世代がなかなか定着せず、高齢の職人の負担が大きくなっています。
このまま若手が定着せず、高齢の職人が増え続ける状況が続くと、例えば高齢の職人達が一気に定年退職した場合、職人不足の問題はより深刻化してしまいます。
人材を増やすことだけでなく、離職率を減らす対策も重要視されています。
職人不足の背景③ 技術の伝承が出来ない
そしてもう一つ、職人不足問題の背景にあるのは、未経験からスタートした若い職人に対して体系的に技術やマインドを伝授する「一般的なカリキュラムがないこと」です。
カリキュラムがないことにより、せっかく職人を志した若者もどう学んだらよいか分からずに、技術やマインドを身につける前に職人になることを断念してしまいます。
またさらに「カリキュラムを教える先輩・親方職人がいない」というのも大きな問題です。
職人不足の日本。未来はどうなる?
このまま職人不足が進んでいくと、以下のような影響が予想されます。
■工期の長期化による「代金回収の遅延」
■人工の高騰による「売価の高騰」
■労働時間の増加による「労基問題の発生」
工期の長期化や売価の高騰だけではなく、作業者の労働時間など「職人の満足度」にまで影響を及ぼします。
満足度が下がればさらに職人を目指す若者が減ってしまい、職人不足の加速に繋がります。
このように、職人不足は早急に解決すべき問題ということがお分かりいただけるかと思います。
職人不足に向き合う多能工職人育成学校「JMCA」
職人不足を解消したい
人間としても成長できる
多能工職人育成学校。
建築業界で職人不足が問題となっている今、家族の基盤である「住まい」を守る要である職人を育成し、職人を憧れられる職業にしてなりてを増やしたい。
そんな思いで、私たちは多能工職人学校「JMCA」を設立いたしました。
多能工職人学校JMCAを運営するハウジング重兵衛の多能工職人は、お客様への接し方を大事にしており、「職人っぽくない職人」と言われることが多くあります。
それは技術よりも仲間・お客様・仕事へのマインドを重要視していることが理由にあると考えています。
そんな職人を建築・リフォーム業界に増やし、「愛される多能工職人」を育成する。
多能工職人学校JMCAはこのような使命を掲げています。