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建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

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建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

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建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

日本の建築業界では、深刻な職人不足が課題となっています。この問題は、工事の遅延や品質低下といった実務的な影響だけでなく、業界全体の競争力を低下させる要因ともなり得ます。しかし、この課題を克服する解決策の一つとして注目されているのが「多能工職人」の活用です。
建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

職人不足問題の現状

建築業界における職人不足は、ベテラン職人の高齢化と若手人材の減少によって深刻化しています。総務省のデータによると、建設業従事者の平均年齢は50歳を超え、65歳以上の割合も増加の一途をたどっています。一方で、若年層は安定性や労働環境の観点から建築業界を敬遠する傾向が強く、現場では人手不足が顕著です。こうした状況は、工期の遅れやコストの増大、さらには品質管理の低下を引き起こし、業界の信頼性にも影響を及ぼしています。

建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

多能工職人とは

多能工職人とは、一つの専門技術に留まらず、複数の技術や工程に対応できるスキルを持った職人のことを指します。例えば、大工仕事と内装工事の両方をこなしたり、電気工事と配管工事のスキルを持つ職人などが挙げられます。このような多能工は、従来の職人分業体制に比べて柔軟性が高く、現場の効率向上や人員削減に寄与します。

建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

多能工職人がもたらすメリット

1. 効率的な現場運営
 多能工が複数の作業をこなせることで、工程間の調整がスムーズになり、工期短縮が可能です。
2. 人手不足の補完
 職人不足の状況でも、少ない人員で複数の作業を賄うことができ、現場運営を安定化させることができます。
3. コスト削減
 分業制による移動や待機時間が減少するため、結果的にコスト削減が実現します。また、専門業者に依頼する回数を減らせる場合もあります。
4. 柔軟な対応力
 予期せぬトラブルや変更が生じた場合にも、多能工が対応できることで現場のストップを回避できます。
建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性

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多能工職人育成の課題

多能工職人を増やすためには、育成に向けた取り組みが不可欠です。しかし、多能工になるためには広範な知識と技術が求められるため、時間とコストがかかります。また、教育体制の整備や資格の明確化も課題です。企業レベルだけでなく、業界全体として育成プログラムや支援制度を構築する必要があります。

今回は【建築業界における職人不足問題と多能工職人の可能性】というテーマで書かせていただきました。いかがでしたでしょうか?

多能工職人学校JMCAでは、単に技術を教えるのではなく「お客様への接し方」や「仕事への取り組み方」「仲間との団結」というマインドの部分を重要視しており、これまでの職人のイメージをより良くし、もっと沢山の子供達に憧れられるような「愛される職人」を育成する。

そして、そんな職人を建築・リフォーム業界に増やしていく。

このような使命を掲げています。

私たちの理念に共感し、職人不足問題の解決に共に取り組んでいただけるパートナー様を募集しています。

個別面談を受け付けておりますので、少しでも興味をお持ちの場合はお気軽にお申し込みください。

 

個人面談予約受付中

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COST

費用・助成金

職人育成のための授業料については、補助金を活用する支援を行っています。企業からの派遣、個人としての入校など、入校の経路は様々ですが、多能工職人を育成するための費用面でのハードルを国の補助金を使ってサポートし、体制を整えていますので、ぜひ、ご相談ご活用ください。

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