今回は、宮城県大崎市にある株式会社タカカツリフォームの多能工職人チーム【CRAFTMAN】の高橋さん、加藤さん、菅原さんの3人の職人さんと、JMCA理事長の福地さんに【多能工職人の未来】というテーマでインタビューさせていただきました。
Q,多能工職人の利点はなんですか?
菅原「よくお客さんから言われるのは、やっぱりいろんな職人さん入れ替わりだと、お客さんも次どういう人くるのかなとか不安があったりとかあるんですけど、同じ人がずっと工事していればそういう不安とかも解消されるっていうことが大きいのかなと思ってます。」
福地「職人になる人を増やしていきたいと考えていくときに、うち(多能工職人集団KENSHI)の新卒の子たちを見ていると、なんでもやりたい、学びたいという意欲が強いので単能工で終わらすよりは多能工として、大工、設備、電気、そして内装、設備もトイレからユニットバスまでやれるようになっていって、自分の実力、能力っていうのを競い合って高め合うことが常にできる、何歳になっても上を目指していけるっていうのは職人さんにとってやりがいになるんじゃないかと思っています。」
福地「それから、お客さんの負担軽減もそうですし、営業さんの負担軽減にもなると思っています。設備屋さん解体屋さんにそれぞれ発注段取りして、電話して、いつ入れますかって確認をして、さらに現場を職人が入れ替わる度に気になって確認しに行くっていうよりは、一人任せられる人が一気通貫して工事をやってくれてる方が営業さんはだいぶ楽だと思います。あとは会社のメリットとして、多能工なのでいままで解体屋さん、電気屋さん、大工さんにそれぞれ払っていた金額がギュッと縮められるのでそこの部分を利益にすることもできるし、自社多能工が施工することによってチラシの打ち出し方で工事費を安く提示することができ、より多くのお客さんにきてもらうっていうこともできるし、そういったところで会社のメリットととしても多能工っていうのは不可欠だなと思っていますが、皆さんどうでしょう?」
3人「まったくその通りです笑笑笑」
Q.多能工職人はこれからどうなっていくと思いますか?
高橋「いままでの職人の悪いイメージっていうのはどんどんなくなっていくのかなと思います。若い子たちがかっこいいと感じるような職種になっていくと思いますし、そういう風にしていきたいなと思ってます。」
加藤「近い将来若い子たちが増えていくと思うので私たちがお手本となるようなかたちで多能工職人集団ていうのをつくっていきたいと思います。」
福地「いまはまだ職人としてのスキルの面の多能工によっているので、職種による多能工っていうかたちで、うちの職人を見ててもCRAFTMANのメンバーを見てても、営業さんに引けを取らないコミュニケーション能力ってのがあるので、最早営業もできて、職人もできてっていうのはけっこう強いんじゃないかなと思います。やっぱり現場を知ってる人が一時接客からしたほうがお客さんの印象も安心度も高いのかなと思うので、いまはまだ職人側もそのイメージがまだまだしきれないところがあるのでもうちょっと施工面で安定するような品質を保てるようになったら、いずれは職種による多能工っていうのもつくっていきたいなと思っています。」
Q.5年後どうなっていたいですか?
菅原「営業さんや工事担任者など、現場を見ている人たちから頼りにされるような存在になっていきたいです。」
加藤「先ほどもお話ししたように、これから若い子たちが入ってくるということを考えて、いままで以上に自分たちのスキルを上げて、次の世代に繋げていこうと思っています。」
高橋「5年後10年後どれぐらいの規模のチームになってるかわからないですけど、この三人が上になっていくと思うんですけど、この三人が下の職人からみて絶対的な存在にいたいなって思いました。ここどうしたらいいんだろうとか、やっちまったってときにこの人たちがいれば大丈夫だなっていう存在に三人がなっていたいなという気持ちがあります。」
福地「まずは自社から5年後には100名体制の多能工職人集団というところを目指していって、いまは社内工事100%ってかたちですけど、いずれは社外にもでていって【愛される職人】ていうのを全国各地に広めていきたいですし、その価値を伝えられるなにかをしていけたらいいなと思っています。」
今回は多能工職人の未来というテーマでのインタビュー記事でしたが、いかがでしたでしょうか?
多能工職人学校JMCAでは、単に技術を教えるのではなく「お客様への接し方」や「仕事への取り組み方」「仲間との団結」というマインドの部分を重要視しており、これまでの職人のイメージをより良くし、もっと沢山の子供達に憧れられるような「愛される職人」を育成する。
そして、そんな職人を建築・リフォーム業界に増やしていく。
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