圧倒的な職人不足問題が待ったなしで進む中、その具体的な対策の一つである【自社職人の育成】への関心が高まっています。
しかし、実際にそこに取り組むことが難しいという中小企業の経営者の方々の声があります。
今回の記事は「工務店が職人育成に取り組めない理由」について
① 採用できない(人材不足)
② 今はまだ足りている(危機感の不足)
③ 育てられない(育成と定着)
の3項目に沿って書かせていただきます。
工務店が職人育成に取り組めない理由
① 採用できない(人材不足)
現在の建設業は、新卒採用、中途採用、共に採用が難しくなってきています。
その理由は、
「きつい」「汚い」「危険」をまとめた3Kのイメージがいまだ強いことや、「休みが取りずらい」「賃金と労働が見合わない」というイメージが根強い為、魅力のある職業ではないという印象を持たれてしまっていることが大きな理由の一つです。
さらに、大手企業が職人の人材確保に力を入れてきていることもあり、より一層職人の採用難は激化し、中小企業の職人の人材確保が難しくなってきています。
職人の採用難の解決策は!?
”採用ノウハウ・魅せ方・職人ブランディング”
② 今はまだ足りている(危機感の不足)
近い未来に深刻化するであろう職人不足問題が騒がれているなか、多くの企業はまだ30代・40代の職人もいて、実際には目の前の仕事はなんとかなっているため実感が持ちにくいというのも理由一つではないでしょうか。
しかし、5年後、10年後、職人不足が実際に深刻になったとき、既存の協力業者にずっと仕事を請けてもらえるという保証はありません。
職人側が協力する企業を選び、より条件の良い企業から仕事を請け負う「職人が仕事を選べる時代」になるのです。
そうなったとき大手の資本力に太刀打ちできる中小企業は少ないでしょう。
気付いたときにはすでに手遅れになります。
手を打つなら“今”
③ 育てられない(育成と定着)
これまでの職人の世界は「現場に出て“見て覚えろ”」が当たり前の世界でした。さらに、仕事を教えてしまうと自分のライバルを増やすことになってしまうというような考えを持つ職人も沢山いた為、若手を育成する仕組みが発展してこなかったのです。
職人の育成が大事だとわかっても育成のノウハウがないのです。
そして、もう一つの問題が【定着】の問題です。
時間と費用と労力をかけて育成したにも関わらずすぐに辞めてしまったり、別の会社へいってしまったりということが起こりやすいのです。その為、とりわけ中小企業は職人育成には注力しづらくなっているというのが現状のようです。
重要なのは、明確なキャリアステップの提示とマインド育成!
職人を育てられる職人の育成!
今回は工務店が職人育成に取り組めない理由について書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
多能工職人学校JMCAでは、単に技術を教えるのではなく「お客様への接し方」や「仕事への取り組み方」「仲間との団結」というマインドの部分を重要視しており、これまでの職人のイメージをより良くし、もっと沢山の子供達に憧れられるような「愛される職人」を育成する。
そして、そんな職人を建築・リフォーム業界に増やしていく。
多能工職人学校JMCAはこのような使命を掲げています。
私たちの理念に共感し、職人不足問題の解決に共に取り組んでいただけるパートナー様を募集しています。
個別面談を受け付けておりますので、少しでも興味をお持ちの場合はお気軽にお申し込みください。