職人採用難の時代を考察
「職人を雇用したくても応募がぜんぜんこない」という経営者様の声をよく聞きます。
とくに若年層の応募はほとんどないというのが現状のようです。
若年層が集まらない理由は、建設業界の厳しい上下関係の風潮や、労働量に対して賃金が安いというイメージを持たれていることがあげられます。また、職人の賃金を決めるための評価システムの構築が難しく、賃金が上がりにくいという事情もあります。低い賃金では仕事へのモチベーションも上がらず、離職の原因にもなるでしょう。
そんななか、若年層の職人の雇用に成功している事例もあります。
現在30人規模の多能工職人を雇用している【株式会社KENSHI】では、20代の若い職人が多数在籍しています。
今回は、株式会社KENSHIから今年入った若手の職人3名に、もともと職人という職種に対してどんなイメージをもっていたか、数ある職業のなかでなぜ職人の道を選んだのか、そしてなぜ株式会社KENSHIを選んだのか、をインタビューしてみました。
彼らの言葉に、この職人採用難時代の攻略のヒントが詰まっていると思いますので、どうぞご覧ください。
Q.もともと職人という職種に対してどんなイメージをもっていましたか?
八木橋さん(20歳)「頑固、一匹狼的な感じ、全員ライバルみたいな。あと上下関係が厳しそう。」
田村さん(23歳)「年齢が高い人が多い、厳しそう。」
垣内さん(27歳)「父親が設備屋で子供の頃からその手伝いをしていたので職人の世界は生で見ていましたが、いろいろな人間がいましたね。見た目もそうだし、性格、価値観、ほんとうにいろいろな人間がいました。」
Q.数ある職業のなかからなぜ職人の道を選んだのですか?
八木橋さん(20歳)「もともとモノを作ることが好きだったこともありますし、父親が設備の職人だったこと、父親が自宅をDIYしている姿を子供の頃から見ていた影響もあります。それで大工になろうと思って専門学校に通っていたんですが、途中で【多能工】という存在を知って、大工より需要がありそうだし、将来自分の家を持ったときに自分でいじれるし、多能工職人っていいなと思いました。」
田村さん(23歳)「僕が幼稚園のときに実家をリフォームしたんですが、そのとき工事をしてくれた職人さんがかっこよかったんです。それでこの業界に興味を持ちました。その後設計の道に進もうとしたんですが、体を動かす方が性に合うと思ったことと、実家をリフォームしてくれた職人さんのかっこいい記憶が出てきて職人の道を選びました。あと、衣食住のなかの【住】という大事な分野だし、なくなることはなさそうだし、意外と安定しているのかなと、手に職をつけたかったというのもあります。」
垣内さん(27歳)「父親が設備屋をしていて、職人というのを間近で見ていて、かっこいいなと思っていて、高校生になり本格的に手伝うようになったんですが、その後、父と喧嘩をしてしまい、一度辞めて他の仕事に就いたんです。が、しばらくしてまた父と話したり、休みの日に手伝ったりしていくうちにまた職人の道を進みたいと思ったからです。」
Q.なぜ株式会社KENSHIを選んだのですか?
八木橋さん(20歳)「職人の世界はバチバチしていると思っていたが、KENSHIの人達を見たら、競い合ってもいるが助け合いもあって、その仲間感に惹かれました。」
田村さん(23歳)「【多能工】という言葉を知って、なんでもできるかっこいい仕事だなと思い【多能工】で調べていたらKENSHIが出てきて、職場体験に行ってみたらみんな楽しそうに仕事していたし、いままでにない職人のイメージだったからです。」
垣内さん(27歳)「もう一度職人の道に進むにあたって、設備以外もやりたいと思っていたらKENSHIの採用関係の方とたまたま出会い、多能工の話や職人訓練学校の話聞いて、自社職人というのも魅力に感じたからです。」
今回は【職人採用の秘訣】というテーマで書かせていただきました。この時代に職人の道を選んだ若者達の言葉、いかがでしたでしょうか?
職人採用難の時代を攻略するヒントが沢山あったのではないでしょうか?
まずは職人はかっこいいんだと思ってもらえることが重要ではないかと思いました。
多能工職人学校JMCAでは、単に技術を教えるのではなく「お客様への接し方」や「仕事への取り組み方」「仲間との団結」というマインドの部分を重要視しており、これまでの職人のイメージをより良くし、もっと沢山の子供達に憧れられるような「愛される職人」を育成する。
そして、そんな職人を建築・リフォーム業界に増やしていく。
多能工職人学校JMCAはこのような使命を掲げています。
私たちの理念に共感し、職人不足問題の解決に共に取り組んでいただけるパートナー様を募集しています。
個別面談を受け付けておりますので、少しでも興味をお持ちの場合はお気軽にお申し込みください。